トヨタ自動車は国内に本社を置く半数の自動車メーカーと資本関係を持つ。ここでは独自の自動車ブランドを展開する会社について、トヨタ自動車の子会社、関連会社、提携関係に分けて掲載する(2023年3月時点)。
なお、同一ブランドの自動車を生産する会社は除いた(例:トヨタ車体、トヨタ自動車東日本など多数)。レクサスはトヨタ自動車に含まれるため、除いた。
トヨタ自動車の子会社(2社)
トヨタ自動車の子会社で独自のブランドを持つ自動車メーカーは次の通り。子会社とは、トヨタ自動車に経営を支配されている会社をいう。
・日野自動車
・ダイハツ工業
日野自動車は上場会社(東証プライム)であり、トヨタ自動車とは親子上場の関係にある。ダイハツ工業はトヨタ自動車の完全子会社であり、2016年に上場を廃止した。
トヨタ自動車の関連会社(1社)
トヨタ自動車の関連会社で独自のブランドを持つ自動車メーカーは次の通り。関連会社とは、トヨタ自動車から重要な影響を受けている会社をいう。
・SUBARU
SUBARUは上場会社(東証プライム)である。2019年、資本業務提携により、トヨタ自動車の関連会社となった。SUBARUから見たトヨタ自動車は、「その他の関係会社」である。
トヨタ自動車の子会社と関連会社を合わせて「トヨタグループ」という。トヨタグループに所属する子会社と関連会社は、一般に「トヨタ傘下」「トヨタ系列」などと呼ばれる。
詳細『トヨタ自動車とマツダ、スズキ、スバルの資本関係と提携』
トヨタ自動車と資本提携を締結する会社(3社)
トヨタ自動車と資本提携を締結する自動車メーカーは次の通り。資本提携とは、経営権を取得しない範囲で株式を取得し提携することをいう。※詳細:トヨタの資本提携、業務提携など 一覧
・マツダ(業務資本提携)
・スズキ(資本提携)
・いすゞ自動車(資本提携)
SUBARUの場合は、トヨタ自動車との資本業務提携により関連会社となった。これはトヨタ自動車が所有するSUBARU株式が20%を超えたためである。
一方、提携関係3社は関連会社となるほど株式を取得されていないため、関連会社とはなっていない。3社のいずれの株式もトヨタ自動車が所有する割合は5%程度である。
よって、これら3社を「トヨタ傘下」と呼ぶのは適切ではない。3社は一般に「トヨタグループ」には含まれず、より広い概念である「トヨタ陣営」などと呼ばれる。
詳細『トヨタ自動車とマツダ、スズキ、スバルの資本関係と提携』
トヨタ陣営以外
トヨタ陣営に対して、日産自動車と三菱自動車工業が仏ルノーとのアライアンスを構成している。また、本田技研工業(ホンダ)は国内では単独で生き残りを図る。
詳細『ルノー・日産・三菱自動車の資本関係を分かりやすく解説』
【 子会社 関連会社 一覧 】
トヨタ自動車 ホンダ 日産 スズキ スバル マツダ 日野自動車 いすゞ 三菱自動車
親会社と子会社、関連会社とは
「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。
基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。
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