JALとジェットスター、JTA、J-AIRの関係と違い

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日本航空(JAL)は全日本空輸(ANA)に次ぎ、国内線、国際線とも2位の航空会社である。ここではJALと傘下のグループ会社の関係と違いを見ていく(2022年3月時点)。

JALグループの資本関係

JALとジェットスター・ジャパン(以下、ジェットスター)、日本トランスオーシャン航空(JTA)、ジェイエア(J-AIR)の資本関係を図に示す(数字は議決権の所有割合)。

JAL-group-Relations

「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。

日本航空はグループとして次の2つのセグメントで事業を展開する。JALとジェットスター、JTA、J-AIRの4社は全て航空運送事業に属する。

航空運送事業
・その他

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ジェットスターとJAL

ジェットスターは日本の格安航空会社(LCC)である。ジェットスターとJALはジェットスターが関連会社、JALがその他の関係会社という関係となっている。

ジェットスターの議決権の50%をJALが所有し、33%をオーストラリアのQantas(カンタス)が、17%を東京センチュリーが所有する。

またジェットスター・ジャパンは、ジェットスター航空とジェットスター・アジア航空とともにジェットスターグループを構成する。ジェットスター航空はオーストラリアとニュージーランドを拠点とし、ジェットスター・アジア航空はシンガポールを拠点とする。

JAL系列のLCC領域

ジェットスターはJALグループの航空運送事業のうち、LCC領域を担う。JALはLCC領域においてZIPAIR Tokyo とスプリング・ジャパン(旧 春秋航空)を子会社として抱える。JALグループ傘下の、これら子会社2社と関連会社1社により、LCC領域を手掛ける。

JAL系列のLCC
・ZIPAIR Tokyo(子会社)
・スプリング・ジャパン(子会社)
ジェットスター(関連会社)

日本トランスオーシャン航空、ジェイエアとJAL

日本トランスオーシャン航空(JTA)は沖縄県に本社を置く航空会社である。JTAとJALは、JTAが子会社、JALが親会社という関係である。

ジェイエア(J-AIR)は大阪府に本社を置く航空会社である。J-AIRとJALは、J-AIRが子会社、JALが親会社という関係である。

JALグループのフルサービスキャリア領域

JTAやJ-AIRはJALグループの航空運送事業のうち、フルサービスキャリア領域(※)を担う。※フルサービスキャリア:ローコストキャリア(LCC)に対して、従来型の旅客サービスを提供する航空会社。レガシーキャリア。

JALグループでは、JAL及び次の子会社5社により、フルサービスキャリア領域を手掛ける。フルサービスキャリア領域に関連会社はない。

JAL系列のフルサービスキャリア
【 国際線 】
・日本航空(JAL)
【 国内線 】
・日本航空(JAL)
・日本トランスオーシャン航空(JTA)
・日本エアコミューター(JAC)
・ジェイエア(J-AIR)
・琉球エアーコミューター(RAC)
・北海道エアシステム(HAC)

親会社と子会社、関連会社とは

「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。

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