ここではトヨタ自動車とダイハツ、日野自動車の関係と違いについて見ていく(2022年3月時点)。
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トヨタ自動車とダイハツ、日野自動車の資本関係
トヨタ自動車とダイハツ、日野自動車の資本関係を示す(数字は議決権の所有割合)。
「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。
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トヨタ自動車とダイハツ
ダイハツは軽自動車や小型車を製造・販売する完成車メーカーである。ダイハツのトヨタは、ダイハツが子会社、トヨタが親会社という関係である。
ダイハツは1907年、発動機製造として設立された。1951年に社名を現在のダイハツ工業に変更する。1998年、トヨタがダイハツ株式の過半数を取得し、トヨタの子会社となる。
2016年、トヨタはダイハツ株式の全てを取得し完全子会社化、ダイハツは上場を廃止し現在に至る。
トヨタ自動車と日野自動車
日野自動車は主に商用車を製造・販売する完成車メーカーである。日野自動車とトヨタは、日野自動車が子会社、トヨタが親会社という関係である。日野自動車はダイハツと異なり、上場会社(東証プライム)である。
日野自動車は1942年、ヂーゼル自動車工業(現在のいすゞ自動車)の日野製造所が独立し、日野重工業として設立された。その後、日野産業、日野ヂーゼル工業などと社名を変更していく。
1999年、社名を現在の日野自動車と変更し、現在に至る。2001年、トヨタが日野自動車株式を取得し、日野自動車はトヨタの子会社となった。
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いすゞ自動車とトヨタグループ
トヨタは2019年にいすゞと資本提携を締結している。同時にトヨタ、いすゞ、日野自動車で「商用事業における協業に関する共同企画契約」を締結している。
トヨタは、トヨタグループ内にすでに商用車メーカーである日野自動車を抱えるが、競合するいすゞをトヨタ陣営に迎え協業関係としている。
親会社と子会社、関連会社とは
「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。
基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。
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