村田製作所とTDK、太陽誘電の違いと比較【事業内容と企業研究】

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村田製作所とTDK、太陽誘電はいずれも電子部品の大手で互いに競合他社の関係にある。ここでは、これら競合3社の違いを比較する(2022年3月時点)。

基本情報

村田製作所とTDK、太陽誘電はいずれも東証プライム市場に上場し、業種は「製造業」の「電気機器」に分類される。「電気機器」には次の上場会社が名を連ねる。

・日立製作所
・ソニーグループ
・パナソニックHD
三菱電機
富士通
・キヤノン
東芝
日本電気 など

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業績と従業員の給与水準の違い

3社の業績 比較

3社のうち、村田製作所とTDKの売上高規模が大きく、2兆円に迫る。一方の太陽誘電の売上高は2社の20%程度にとどまる。利益水準は、村田製作所と太陽誘電の利益率が高く、およそ20%の営業利益率となる。一方、TDKの営業利益率は10%に満たない。

◆ 村田製作所 2022年 3月期
売上高:1兆8,125億円
営業利益:4,241億円
営業利益率:23.4%

◆ TDK 2022年 3月期
売上高:1兆9,021億円
営業利益:1,668億円
営業利益率:8.8%

◆ 太陽誘電 2022年 3月期
売上高:3,496億円
営業利益:682億円
営業利益率:19.5%

3社の給与水準 比較

3社の平均年間給与はいずれも700万円台であり、同等の水準にある。

◆ 村田製作所 2022年 3月期
従業員数:9,771人
平均年齢:40.1歳
平均年間給与:797.6万円

◆ TDK 2022年 3月期
従業員数:5,719人
平均年齢:43.4歳
平均年間給与:780.0万円

◆ 太陽誘電 2022年 3月期
従業員数:2,873人
平均年齢:42.0歳
平均年間給与:741.4万円

事業セグメントの違い

3社の事業セグメントについて見ていく。数字はいずれも2022年3月期のもの。

村田製作所の事業セグメント

村田製作所はグループとして、次の2つのセグメントで事業を展開する。

・コンポーネント
・モジュール

村田製作所の従業員およそ1万人のうち、約4,500人が「コンポーネント」、約1,500人が「モジュール」に属する。その他の従業員はその他の事業や本社部門に属する。

村田製作所グループとしては、連結従業員およそ8万人のうち、約6万人が「コンポーネント」、約1万人が「モジュール」に属する。

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セグメント別の売上高は次の通り。売上高で見ると、規模に3倍程度の開きがある。

・コンポーネント
1兆3,840億円
・モジュール
4,255億円

なお、セグメントに含まれない売上高があるため、セグメント別の売上高の合計は連結売上高と一致しない。

TDKの事業セグメント

TDKはグループとして、次の4つのセグメントで事業を展開する。

・受動部品
・センサ応用製品
・磁気応用製品
・エナジー応用製品

TDKの従業員およそ6千人のうち、2千人弱が「受動部品」に属し、その他の事業には数百人規模で属する。

TDKグループとしては、連結従業員およそ12万人のうち、半数近い5万人が「エナジー応用製品」に属し、「受動部品」には3万人が属する。

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セグメント別の売上高は次の通り。「エナジー応用製品」が連結売上高の半分は程度を占め、TDKの最大事業となっている。

・受動部品
5,051億円
・センサ応用製品
1,307億円
・磁気応用製品
2,484億円
・エナジー応用製品
9,653億円

なお、セグメントに含まれない売上高があるため、セグメント別の売上高の合計は連結売上高と一致しない。

太陽誘電の事業セグメント

太陽誘電は「電子部品事業」のみの単一セグメントで事業を展開する。

太陽誘電の従業員およそ3千人に対して、太陽誘電グループには約2万人の連結従業員が属する。単一セグメントのため、セグメント別売上高はない。

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