しまむらとアベイル、バースデイ、ジャンブルの関係と違い

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しまむらとアベイル、バースデイ、ジャンブルは、いずれもさいたま市に本社をおく株式会社しまむらが展開する衣料品・服飾品小売店である。

子会社などによる運営ではなく、アベイル、バースデイ、ジャンブルを含めて㈱しまむらが単独で事業を展開している。※以降、会社としてのしまむらを「㈱しまむら」、店舗としてのしまむらを「しまむら」と表示する。

㈱しまむらによるアベイル、バースデイ、ジャンブル展開の経緯

㈱しまむらは1953年、島村呉服店として設立された。1972年、社名を㈱しまむらと変更し、現在に至る。

1997年:アベイルの1号店、2号店を出店
1998年:台湾に思夢樂の1号店を出店
2000年:ジャンブル1号店を出店
2000年:バースデイ1号店を出店

2002年、しまむら名護店の沖縄県への出店により、全47都道府県への出店が完了した。

㈱しまむらが展開する事業

㈱しまむらが展開する事業(店舗)について見ていく(2022年2月時点)。

各事業の位置づけ(特徴)

㈱しまむらが展開する事業の主なターゲットは女性(とその家族)である。ターゲットとする顧客の年齢や商品により各事業の位置づけを明確にしている。各事業の位置づけは次の通り。

しまむら

ターゲット:20代~60代の女性とその家族

業態:総合衣料品店

コンセプト:きっと見つかる、みんなワクワク。

商品:トレンドファッション、実用衣料・寝具・インテリア

アベイル

ターゲット:10代~40代の女性とその家族

業態:ヤングカジュアルの専門店

コンセプト:今を着る

商品:レディース・メンズ衣料とシューズ・服飾雑貨

バースデイ

ターゲット:---

業態:ベビー・子供用品の専門店

コンセプト:---

商品:衣料品、雑貨、大物育児用品

ジャンブル

ターゲット:10代~60代の女性

業態:婦人ファッションの専門店

コンセプト:日々の暮らしに癒しと幸せをお届けする

商品:雑貨・インテリア・衣料品・服飾雑貨

ディバロ

ターゲット:20代~50代の女性とその家族

業態:ファッショングッズの専門店

コンセプト:足元を含めた着こなし提案の店

商品:婦人の衣料・服飾雑貨・靴

思夢樂

台湾において「しまむら」と同様の事業を展開する。なお中国における思夢樂は清算の手続きを進めている。

各事業の店舗数

㈱しまむらが展開する、現在の店舗数は下記の通り。㈱しまむらが展開する店舗の半分以上がしまむらとなっている。

しまむら:1,421店舗
アベイル:314店舗
バースデイ:310店舗
ジャンブル:102店舗
ディバロ:15店舗
思夢樂:42店舗

各事業の業績

㈱しまむらの売上高は安定しており、直近10年は5,000億円~6,000億円程度で推移する。利益面でも安定しており、営業利益率はおおむね、1桁台後半で推移している。

2022年2月期における各業態別の売上高は次の通り。※かっこ( )内の数字は㈱しまむらの売上高に占める割合。㈱しまむらの売上高の75.4%をしまむらが占めている。

しまむら:4,401億円(75.4%)
アベイル:544億円(9.3%)
バースデイ:695億円(11.9%)
ジャンブル:133億円(2.3%)
ディバロ:6億円(0.1%)
思夢樂:56億円(1.0%)

アベイルとバースデイの比較では、店舗数で上回るアベイルより、バースデイの方が売上高が大きい。海外事業である思夢樂の売上高が占める割合は1.0%に留まっている。つまり㈱しまむらの売上高のほぼすべては国内市場からもたらされる。

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