関西電力ときんでん、関西電力送配電の関係と違い

関西電力は関西を地盤とする国内第2位の電力会社である。電力以外にもガスや情報通信も展開する。ここでは、関西電力ときんでん、関西電力送配電の関係と違いを見ていく(2021年3月時点)。

関西電力ときんでん、関西電力送配電の資本関係

下の図に、関西電力ときんでん、関西電力送配電の資本関係を示す(数字は議決権の所有割合)。

KEPCOgroupRelations

「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。

※関連記事:関西電力の子会社と関連会社 一覧

きんでんと関西電力

きんでんは関西を地盤とする電設工事の大手であり、上場会社(東証プライム)である。

きんでんと関西電力は、きんでんが関連会社、関西電力がその他の関係会社という関係となっている。関西電力は直接きんでんに出資する他、完全子会社である関電不動産開発とかんでんエンジニアリングを通じて間接的に議決権を所有している。

きんでんの売上高と、そのうち関西電力を顧客とする売上高を示す。きんでんは、おおむね12~13%程度を関西電力に依存している。なお、関西電力向けの売上高は関西電力送配電向けを含む。

【 2020年 3月期 】
売上高:5,859億円
うち関西電力向け:706億円(12.1%)
【 2021年 3月期 】
売上高:5,563億円
うち関西電力向け:735億円(13.2%)

関西電力はきんでんの他に、日本原燃やエネゲートなどを関連会社としている。エネゲートは、電力量計の製造・販売を行う大崎電気工業の子会社である。

なお、関電工は関西電力ではなく、東京電力ホールディングスの関連会社である。関電工の旧社名は関東電気工事といった。

関西電力送配電と関西電力

関西電力送配電は、関西を地盤とする送配電事業を営む非上場会社である。関西電力送配電と関西電力は、関西電力送配電が子会社、関西電力が親会社という関係となっている。

2020年4月からの改正電気事業法は一般送配電事業と発電事業または小売電気事業の兼業を原則禁止としている。これに対応するため、関西電力送配電は設立され、関西電力の送配電事業を受け継いだ(法的分離)。

法的分離は大きく2つの形態によって行われた。関西電力と関西電力送配電は、上述の通り、下の図の右側に示す形態である。これは北陸電力と北陸電力送配電、中国電力と中国電力ネットワークなども同じ形態となっている。

separationOfProductionAndDistributionOfPower

一方、東京と中部は関西などとは異なり、図の左側の形態をとる。東京は東京電力ホールディングス(持株会社)に東京電力パワーグリッドと東京電力エナジーパートナーがぶら下がる形態。同様に中部は中部電力(持株会社)に中部電力パワーグリッドと中部電力ミライズがぶら下がる形態としている。

詳細記事:中部電力とミライズ、パワーグリッド、JERAの関係と違い / 中国電力と中電工、中国電力ネットワークの違いと関係 / 九州電力と九電工、九州電力送配電の関係と違い

親会社と子会社、関連会社とは

「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。※関係会社などの詳細はこちら

関連記事:東京電力HDと関電工、東光高岳、東京エネシスの関係

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