富士通と富士通ゼネラルは、いずれも富士通グループを構成する主要な企業であり、どちらも東証に上場する企業である。ここでは富士通と傘下の富士通ゼネラル、富士通Japanの関係を見ていく(2023年3月時点)。
富士通と富士通ゼネラル、富士通Japanの資本関係
富士通と系列の主要企業との資本関係を図に示している(数字は議決権の所有割合)。
「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。
富士通ゼネラルと富士通
富士通はITサービスで国内首位のITベンダーであり総合電機メーカー、富士通ゼネラルはエアコンを主力に扱う電機メーカーである。
富士通と富士通ゼネラルは、富士通がその他の関係会社、富士通ゼネラルが関連会社という関係である。富士通ゼネラルは富士通の子会社ではない為、共に上場企業であるが親子上場の関係にはない。
※親子上場:親会社と子会社が共に株式を上場していること
上場企業である旧ゼネラルが1984年に富士通と資本業務提携を結んだ。その翌年にゼネラルは富士通ゼネラルと社名を変更し、その後も上場を続けている。これが富士通と富士通ゼネラルが共に上場している経緯である。
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富士通Japanと富士通
富士通Japanは2020年10月に発足した、富士通の完全子会社である。富士通マーケティングを母体とし、富士通エフ・アイ・ピーを統合して誕生した。
その後2021年、富士通グループの下記事業を富士通Japanに集約する。
・富士通エフサスの一部
・富士通ネットワークソリューションズの一部
さらに富士通Japanは、富士通グループの下記4社を統合し現在に至る。
・富士通ワイエフシー
・富士通山口情報
・富士通エフ・オー・エム
一連の国内ビジネスの再編により、富士通Japanは富士通グループの国内事業において中核をなすこととなった。富士通グループは国内トップシェアを誇るベンダー事業において、富士通Japanを中核として更なるビジネス拡大を目指すこととなる。
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富士通と富士通ゼネラル、富士通Japanの社員・元社員による評価の比較
就活用の口コミサイト「就活会議」によると、富士通と富士通ゼネラル、富士通Japanの社員・元社員による会社評価は次の通り。富士通が親会社の面目を保つ結果となっている。
富士通 | 富士通ゼネラル | 富士通Japan | |
総合評価 | 3.67 | 2.95 | 3.45 |
年収・評価 | 3.5 | 2.7 | 3.3 |
やりがい | 3.7 | 3.0 | 3.4 |
スキルアップ | 4.1 | 2.7 | 3.8 |
福利厚生 | 4.0 | 3.6 | 3.9 |
成長・将来性 | 3.4 | 3.0 | 3.0 |
社員・管理職 | 3.4 | 2.9 | 3.3 |
ワークライフ | 3.8 | 2.7 | 3.7 |
女性の働きやすさ | 4.2 | 3.3 | 3.7 |
入社後のギャップ | 3.4 | 2.8 | 3.5 |
退職理由 | 3.2 | 2.8 | 2.9 |
各会社の評価の詳細や、口コミの内容は以下の出典サイトにて。
【出典】
企業の口コミ、ES・面接情報が見れる「就活会議」
・就活生向け。
・社員や元社員・内定者の口コミや評価を掲載。
・無料、ログイン必要。
富士通の親子上場
富士通の子会社で上場している企業は2社ある。それが図に示す新光電気工業とFDKである。富士通と新光電気工業、富士通とFDKがそれぞれ親子上場となっている。
「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。
基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。
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