ヤマハとヤマハ発動機、トヨタ自動車の関係

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ヤマハは静岡県浜松市に本店を置き、楽器や音響機器を製造・販売する総合楽器メーカーである。ヤマハ発動機は静岡県磐田市に本店を置き、オートバイや四輪バギー、ボートなどを製造・販売するモビリティメーカーである。

ここではヤマハとヤマハ発動機、トヨタ自動車の関係を見ていく(ヤマハ、トヨタについては2022年3月時点、ヤマハ発動機については2021年12月時点)。

ヤマハとヤマハ発動機、トヨタ自動車の資本関係

ヤマハとヤマハ発動機、トヨタ自動車の資本関係を示す(数字は株式の所有割合)。

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ヤマハとヤマハ発動機、トヨタ自動車の間に親会社や子会社、関連会社などの特別な関係はない。高々、数%の株式を相互に持ち合っているのみである。

【 子会社と関連会社 一覧 】
ヤマハ発動機 トヨタ自動車

ヤマハとヤマハ発動機の関係

ヤマハとヤマハ発動機は、相互に大株主の関係である。ただし「大株主」という語に明確な定義はない。ヤマハはヤマハ発動機を、ヤマハ発動機はヤマハを大株主であると対外的に報告しているにすぎない。

両社の歴史を紐解くと源流は日本楽器製造に行き着く。全ては1987年、山葉寅楠が1台のオルガンを修理したことから始まる。その後1989年、前身である山葉風琴製造所を設立し、1897年には日本楽器製造が設立された。

戦後1954年、日本楽器製造はオートバイの製造を開始した。その翌年にオートバイ部門を分離・独立させて誕生したのがヤマハ発動機である。さらに1966年には日本楽器製造のボート生産業務をヤマハ発動機が譲り受けている。

1987年、日本楽器製造は社名をヤマハへ変更し、現在に至る。

ヤマハとヤマハ発動機は共通の「ヤマハ」ブランドを用いて事業を展開する。このことから「合同ブランド委員会」「ヤマハブランド憲章」「合同ブランド規定」を設けている。さらに上述のような株式の持合いや、取締役の派遣なども行っている。

ヤマハとヤマハ発動機、トヨタ自動車の関係

トヨタ自動車はヤマハ発動機の大株主である。ヤマハ発動機もトヨタへ出資するものの、株式の所有割合は大きくない。ヤマハ発動機は設立から10年後の1966年には名車トヨタ2000GTの受託生産を開始するなど、関係が深い。

ヤマハもトヨタへ出資するが、株式の所有割合は大きくない。

各社の大株主と、その順位

ヤマハの大株主と順位

1. 日本マスタートラスト信託銀行
2. 日本カストディ銀行
3. ヤマハ発動機
4. 静岡銀行
5. 住友生命
6. 三井住友海上火災保険

ヤマハ発動機は、ヤマハの第3位の株主である。

ヤマハ発動機の大株主と順位

1. 日本マスタートラスト信託銀行
2. 日本カストディ銀行
3. ヤマハ
4. トヨタ自動車
5. SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT
6. SMBC日興証券

ヤマハはヤマハ発動機の第3位の株主、トヨタはヤマハ発動機の第4位の株主である。

トヨタ自動車の大株主と順位

1. 日本マスタートラスト信託銀行
2. 豊田自動織機
3. 日本カストディ銀行
4. 日本生命
5. ジェーピー モルガン チェース バンク
6. デンソー

ヤマハやヤマハ発動機の名前はない。一方、トヨタグループの主要企業である豊田自動織機やデンソーがトヨタの大株主として名を連ねる。

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