CATLは、「シーエーティーエル」と読む
CATLは「シーエーティーエル」とそのままアルファベットで読む。キャトルと読む例もあるが、極まれ。CATLは、英文社名Contemporary Amperex Technology Co., Limited の略で、中国語表記の社名は寧徳時代新能源科技股份有限公司と書く。
寧徳時代新能源科技は中国語で「Níng dé shídài xīn néngyuán kējì(ニンダーシーダイ シンナンヤン クーチー)」と発音する。股份有限公司は、日本語で株式会社の意味。中国では「寧徳時代」と呼ばれることが多い。
BYDも、「ビーワイディー」と読む
BYDも「ビーワイディー」とそのままアルファベットで読む。「ビィド」などとは読まない。BYDの英文社名はBYD company Limited であり、BYDは、Build Your Dreams の略。中国語表記の社名は比亜迪股份有限公司と書く。
比亜迪は中国語で「Bǐ yà dí(ビーヤーディー)」と発音する。※股份有限公司は、日本語で株式会社の意味。比亜迪の子会社で自動車メーカーの比亜迪汽車は「Bǐ yà dí qì chē(ビーヤーディー チーチゥーァ)」と発音する。
下の動画の10秒~ 中国のナレーターが「比亜迪」と発音するのを聞くことが出来る(字幕付き)。
CATLとは、BYDとは
CATLとBYDは、ともに電気自動車(EV)に搭載する電池を手掛ける有力な中国のメーカーである。BYDは車載電池だけでなく、EVを製造・販売する自動車メーカーでもある。SNE research によると2022年上半期の車載電池市場シェアは次の通り。
2. LG(14.4%)
3. BYD(11.8%)
4. Panasonic(9.6%)
5. SK On(6.5%)
CATLは世界最大手の車載電池メーカーであり、世界の1/3を占める。BYDはパナソニックや韓国LGなど並び、2位グループに属する。
世界最大手級の完成車メーカーであるトヨタ自動車は、電池分野では歴史的にパナソニックとの協業が長いものの、現在ではCATL、BYDとも提携している。BYDは2022年、自動車メーカーとして日本市場に参入することになっている。
CATLと日本のメーカーTDKの関係
日本の電子部品大手であるTDKは香港に二次電池事業を手掛ける子会社ATLを所有する。CATLは、そのATLの車載電池部門が分離独立して誕生した。CATLがContemporary Amperex Technology Co., Limitedであるのに対し、ATLはAmperex Technology Limited の略である。
ATLとCATLは2021年より業務提携を締結し、次の合弁会社2社を設立した。ATLはスマホやノートPC向けの小型二次電池を強化してきた。今後の成長に向けて家庭用蓄電システムや産業用途などに適した中型二次電池の事業強化が必要となり、この提携となった。
Xiamen Ampcore Technology Limited
二次電池セルの開発・製造・販売
(ATL:30%、CATL:70%)
Xiamen Ampack Technology Limited
二次電池パックの開発・製造・販売
(ATL:70%、CATL:30%)
Xiamenは中国の地名、日本では廈門(あもい)として知られる。