サイバーエージェントはメディアやインターネット広告などの事業を展開する。ここでは、サイバーエージェントとサイゲームス(Cygames)、DeNA(ディー・エヌ・エー)の違いと関係を見ていく(2022年9月時点)。
サイバーエージェントとサイゲームス、DeNAの資本関係
サイバーエージェントとサイゲームス、DeNAの資本関係を示す(数字が議決権の割合)。
「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。
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サイバーエージェントとサイゲームス
サイゲームス(正式にはCygames)とサイバーエージェントは、サイゲームスが子会社、サイバーエージェントが親会社という関係である。サイゲームスは2011年、サイバーエージェントのゲーム事業強化のために設立された。
サイバーエージェントグループにおけるサイゲームス
サイバーエージェントはグループとして、次の5つのセグメントで事業を展開する。
・インターネット広告事業
・ゲーム事業
・投資育成事業
・その他事業
サイバーエージェントはメディア事業、インターネット広告事業、投資育成事業に属する。サイゲームスはゲーム事業に属し、スマートフォン向けのモバイルゲーム事業を展開する。
サイゲームスはサイバーエージェントグループにおいて一定の存在感を示す。2022年9月期の売上高は連結売上高の25%を超える。
(※連結):7,106億円
(※単体):3,630億円
サイゲームス:1,885億円
※サイバーエージェントの連結と単体売上高。
DeNAとサイゲームス
サイゲームスとDeNAは、サイゲームスが関連会社、DeNAがその他の関係会社という関係である。
DeNAは2012年、サイゲームスと戦略的提携に合意した。さらに同年、資本・業務提携に合意する。これによりDeNAはサイゲームスに出資し、現在に至る。
これらの提携の背景には、Mobage(モバゲー)を運営するDeNAと、Mobage上のゲームを開発するサイゲームスという関係がある。有力なデベロッパーと連携しゲームラインナップの拡充を図りたいDeNA。海外への展開を検討していたサイゲームス。両社の利害が一致したことでこれらの提携に至った。
※Mobage(モバゲー)とは:携帯電話やスマートホン向けのゲームやSNSを提供するサービス(ソーシャルゲームプラットフォーム)。DeNAについてはコチラ『DeNAって何の会社? 事業内容と企業研究』
親会社と子会社、関連会社とは
「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。
基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。