オービックの事業について見ていく(2022年3月時点)。
オービックとは(ひと言で)
独立系SIerの一社。中小・中堅企業向けに強い、高収益企業。
※独立系SIer:大塚商会、富士ソフト、CSK、TIS、トランスコスモスなど多数
オービックの沿革
オービックは、1968年、大阪ビジネスとして設立された。1974年に商号をオービックと変更する。1998年には東証二部に上場を果たした。2004年にはオービックビジネスコンサルタント(現 関連会社)の株式を東証一部に上場した。
上場会社としてのオービックと業種
オービックは東証プライム市場に上場し、業種は「運輸・情報通信業」の「情報・通信業」に分類される。「情報・通信業」にはオービックの他、次の上場会社が名を連ねる。
・ソフトバンクグループ
・ソフトバンク
・KDDI
・エヌ・ティ・ティ・データ
・Zホールディングス
・大塚商会
・野村総合研究所 など
オービックの業績と従業員の給与水準
オービックの売上高は直近10年で伸び続けている。2013年3月期には500億円台であった売上高は現在、800億円を超える。またオービックの利益率は極めて高い。直近10年で営業利益率が30%を下回ったことはなく、直近4年では50%を超える営業利益率を維持している。
売上高:895億円
営業利益:541億円
営業利益率:60.5%
高収益体質を反映し、従業員の給与も高水準にある。
平均年齢:36.2歳
平均年間給与:960万円
オービックの事業セグメント
オービッックはグループとして、次に示す4つのセグメントで事業を展開する。
・システムサポート事業
・オフィスオートメーション事業
・業務用パッケージソフト事業
2022年3月期におけるセグメント別の売上高は次の通り。システムインテグレーション事業とシステムサポート事業がオービック連結売上高の90%以上を占める。また業務用パッケージソフト事業は関連会社が単独で手掛けるため(後述)、オービックの連結売上高に貢献しない。
・インテグレーション:402億円(45.0%)
・サポート:424億円(47.4%)
・オフィス:71億円(8.0%)
・業務用:-(-)
なお全社消去分を含むため、セグメント別の売上高の合計はオービック連結売上高と一致せず、割合の合計は100%とならない。
グループにおける事業区分
オービックグループはオービックの他、次の子会社1社と関連会社2社で構成される。
・オービックオフィスオートメーション
【 関連会社 】
・オービーシステム
・オービックビジネスコンサルタント
各グループ会社において手掛けるセグメントは次の通り。
オービック
オービックは、システムインテグレーション事業において製造・販売と、システムサポート事業においてメンテナンス実施を手掛ける。
オービックオフィスオートメーション
オービックの子会社であるオービックオフィスオートメーションは、オフィスオートメーション事業において仕入・販売を手掛ける。
オービーシステム、オービックビジネスコンサルタント
オービックの関連会社であるオービーシステムはシステムインテグレーション事業において旧製品の保守などを手掛ける。もう一方の関連会社であるオービックビジネスコンサルタントは、業務用パッケージソフト事業において製造・販売を手掛ける。
なお、2021年3月期までオービーシステムと共に旧製品の保守などを手掛けていた新潟オービックシステムエンジニアリングは、株式売却によりグループから除外されている。
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