IHIって何の会社? どんな会社? 事業内容と企業研究

IHIの事業について見ていく(2022年3月時点)。

IHIの沿革

IHIは1889年、石川島造船所として設立された。その後、東京石川島造船所、石川島重工業と改称する。1960年、播磨造船所と合併し、商号を石川島播磨重工業と変更した。

2003年、新潟鐵工の破綻に伴い、原動機事業と車両事業を承継する。2007年、商号をIHIと変更し現在に至る。なおIHIは、Ishikawajima-Harima Heavy Industries の略であり、HはHarimaではなくHeavyである。

上場会社としてのIHIと業種

IHIは東証プライム市場に上場し、業種は「製造業」の「機械」に分類される。「機械」にはIHIの他、次の上場会社が名を連ねる。

・三菱重工業
・ダイキン工業
・小松製作所
・クボタ
・ジェイテクト
・日立建機
・住友重機械工業 など
IHIの他、三菱重工、川崎重工、住友重機械、三井E&Sホールディングス、日立造船の6社をまとめて重工6社と呼ぶことがある。なお東証における川崎重工の業種は「機械」ではなく「輸送用機器」である。

IHIの業績と従業員の給与水準

IHIの売上高は1兆円を超える規模で推移するが、直近10年ではマイナス成長となっている。利益面では近年は低迷が続いていたが、次に示す通り2022年3月期の営業利益率は6%を超え、IHIにとっては好業績であった。

【 2022年 3月期 】
売上収益:1兆1,729億円
営業利益:815億円
営業利益率:6.9%

従業員の給与水準は次の通り。

従業員数:7,779人
平均年齢:40.8歳
平均年間給与:736万円

IHIの事業セグメント

IHIはグループとして、次に示す4つのセグメントで事業を展開する。IHIグループはIHIの他、連結子会社150社、持分法適用関連会社28社で構成される。

・資源・エネルギー・環境
・社会基盤・海洋
・産業システム・汎用機械
・航空・宇宙・防衛

※関連記事:IHIの子会社と関連会社 一覧

2022年3月期におけるセグメント別の売上高は次の通り。4つの事業でバランス良く売り上げている。ただし航空・宇宙・防衛は94億円のセグメント損失を計上している一方、社会基盤・海洋が10%近い営業利益率となるなど、事業の内容については明暗が分かれる。

【 セグメント別 売上高 】
資源・エネルギー・環境:3,444億円(29.4%)
社会基盤・海洋:1,674億円(14.3%)
産業システム・汎用機械:3,770億円(32.1%)
航空・宇宙・防衛:2,653億円(22.6%)

なおその他の事業や調整額を含むため、セグメント別の売上高の合計は連結売上高と一致せず、割合の合計は100%とならない。各セグメントの事業内容は次の通り。

資源・エネルギー・環境

原動機、カーボンソリューション、原子力を主な事業とする。

このセグメントには、IHIプラントや寿鉄工、IHI原動機などの関係会社が含まれる。

社会基盤・海洋

橋梁・水門、交通システム、シールドシステム、コンクリート建材、都市開発を主な事業とする。

このセグメントには、IHIインフラシステムやIHIインフラ建設、IHI建材工業、ジャパントンネルシステムズなどの関係会社が含まれる。

産業システム・汎用機械

車両過給機、パーキング、回転機械、熱・表面処理、運搬機械、物流・産業システムを主な事業とする。

このセグメントには、IHI運搬機械やIHI扶桑エンジニアリング、西日本設計、IHI機械システムなどの関係会社が含まれる。

航空・宇宙・防衛

航空エンジン、ロケットシステム・宇宙利用、防衛機器システムを主な事業とする。

このセグメントには、IHIエアロスペースやIHIエアロスペース・エンジニアリング、IHIエアロマニュファクチャリングなどの関係会社が含まれる。

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