シグマクシス・ホールディングス(HD)の事業について見ていく。
シグマクシスHDの沿革
シグマクシスHDは2008年、三菱商事とRHJ International の合弁によりシグマクシスとして設立された。2013年に東証マザーズに上場、2017年には東証1部に昇格している。2018年、三菱商事がシグマクシス株を売却。
2021年に持株会社制に移行し、商号をシグマクシス・ホールディングスと変更、現在に至る。同時に現在の完全子会社であるシグマクシスを新設し、コンサルティング事業を承継した。
上場会社としてのシグマクシスHDと業種
シグマクシスは東証プライム市場に上場し、業種は「サービス業」の「サービス業」に分類される。「サービス業」にはシグマクシスの他、次の上場会社が名を連ねる。
シグマクシスHDの業績と従業員の給与水準
シグマクシスHDの売上高は100億円を超える規模で推移している。営業利益は直近では20億円前後で推移しており、営業利益率は10%を超える。
売上高:156億円
営業利益:27億円
営業利益率:17.6%
売上高:173億円
営業利益:32億円
営業利益率:18.7%
従業員の給与水準は次の通り。あくまで持株会社であるシグマクシスHD単体の情報である。
従業員数:73人
平均年齢:44.7歳
平均年間給与:1093万円
従業員数:68人
平均年齢:45.1歳
平均年間給与:1000万円
シグマクシスHDの事業セグメント
シグマクシスHDはグループとして、次に示す2つのセグメントで事業を展開する(2022年3月時点)。
・投資事業
連結従業員560名のうち約85%にあたる482名はコンサルティング事業に従事する。73名は管理部門に属しており、投資事業に従事する従業員は5名である。
シグマクシスグループはシグマクシスHDの他、次の連結子会社で構成される。これらはいずれもシグマクシスHDの直接の子会社である。
・SXA
・シグマクシス・インベストメント
・SXF
シグマクシスの2023年3月期の売上高は169億円を超え、シグマクシスHDの連結売上高の98%を占める。
セグメント別の業績
2022年3月期におけるセグメント別の売上高は次の通り。ほぼ全ての売上高はコンサルティング事業によって計上される。
・コンサル:153億7千万円
・投資:2億8千万円
また各セグメント利益は次の通り。なお調整額を含むため、セグメント利益の合計は全社の営業利益(28億円)と一致しない。
・コンサル:43億8千万円
・投資:4.5千万円
三菱商事、伊藤忠商事とシグマクシスの関係
沿革に記載の通り、2018年に三菱商事はシグマクシス株を売却している。その後、2021年に伊藤忠商事と提携契約を締結しており、伊藤忠商事は第3位の大株主として名を連ねる。
第1位から5位までの大株主の状況は次の通り。
2. 日本マスタートラスト信託銀行
3. 伊藤忠商事
4. インターネットイニシアティブ
5. インテック
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