三井住友銀行とSMBC日興証券、住信SBIネット銀行の違いと関係を見ていく(2022年3月時点)。
三井財閥・住友財閥に由来する金融機関の資本関係
各社の資本関係を図に示す(数字は議決権の所有割合)。大きく分けて三井住友フィナンシャルグループ(FG)、三井住友トラストホールディングス(HD)、SBIホールディングス(HD)の3企業グループが挙げられる。
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「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。
三井住友FGと三井住友トラストHDの違い
三井住友FGと三井住友トラストHDは、成り立ちから異なる完全な別会社である。
成立した時期も異なり、三井住友銀行の発足は2001年、三井住友FGの設立は2002年である。一方、三井住友トラストHDの発足は10年後の2011年、三井住友信託銀行の発足は2012年である。※詳細:『三井住友銀行と三井住友信託銀行、SMBC信託銀行の関係と違い』
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三井住友フィナンシャルグループ傘下
SMBC日興証券と三井住友銀行は、ともに三井住友FGの完全子会社である。このようなSMBC日興証券、三井住友銀行の関係を兄弟会社という事もある。
三井住友銀行は2002年に三井住友FGを設立、その傘下に入り現在に至る。SMBC日興証券は2009年、三井住友銀行の完全子会社となった(当時の社名:日興コーディアル証券)。2016年、親会社が三井住友銀行から三井住友FGに移り、現在に至る。
同じ「日興」を冠した日興アセットマネジメントという資産運用会社があるが、こちらは三井住友トラストHDの子会社である。日興アセットマネジメントは、1959年に日興證券より分離独立した旧 日興證券投資信託委託である。日興證券は1920年に日本興業銀行によって設立された。
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三井住友トラストホールディングス傘下
三井住友信託銀行は、三井住友トラストHDの完全子会社である。三井住友信託銀行の兄弟会社として前述の日興アセットマネジメントや三井住友トラスト・アセットマネジメントなどが挙げられる。
住信SBIネット銀行は2007年に開業した新しい銀行である。
住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBI HDとの50:50の合弁会社となっている。住信SBIネット銀行は、三井住友信託銀行とSBI HDの関連会社であり、三井住友信託銀行とSBI HDは、住信SBIネット銀行のその他の関係会社である。
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親会社と子会社、関連会社とは
「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。
基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。
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