豊田自動織機とUMCエレクトロニクス、アイチの関係

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2020年、事業再生ADRを申請していたUMCエレクトロニクスは、同社の第三者割当増資を引き受けた豊田自動織機の傘下に入った。

ここでは豊田自動織機とUMCエレクトロニクス、そして上場する関係会社であるトヨタ自動車とアイチコーポレーションの関係を見ていく(2022年3月時点)。

トヨタと豊田自動織機、UMCエレクトロニクス、アイチコーポレーションの資本関係

下の図は豊田自動織機を中心とした上場企業群の資本関係を示している(数字は議決権の所有割合)。

toyota-industry-group-relations-2022

「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。

【 子会社 関連会社 一覧 】
トヨタ自動車 豊田自動織機

豊田自動織機とトヨタ

豊田自動織機とトヨタは、豊田自動織機が関連会社、トヨタがその他の関係会社という関係である。歴史的にはトヨタを輩出した豊田自動織機であるが、現在ではトヨタ自動車を中核とするトヨタグループの1社となっている。

※詳細記事:トヨタと豊田自動織機、トヨタ紡織、豊田合成の関係と違い

UMCエレクトロニクスと豊田自動織機

UMCエレクトロニクスと豊田自動織機は、UMCエレクトロニクスが関連会社、豊田自動織機がその他の関係会社という関係である。ここで、UMCエレクトロニクスの筆頭株主から第3位株主までを下記に示す(数字は持ち株比率)。

1位、豊田自動織機 34.61%
2位、アイシン 7.80%
3位、ネクスティエレクトロニクス 7.80%

第3位株主までの株主で持ち株比率の合計が50.21%と、半数を超えている。

上述のように豊田自動織機はトヨタの関連会社、第2位株主のアイシンも同様にトヨタの関連会社である。第3位株主のネクスティエレクトロニクスはトヨタの関連会社である豊田通商の完全子会社(株式の100%を親会社が所有)である。

つまりトヨタ系の企業がUMCエレクトロニクスの株式の過半数を所有している状態となっている。

アイチコーポレーションと豊田自動織機

アイチコーポレーションと豊田自動織機は、アイチコーポレーションが子会社、豊田自動織機が親会社という関係である。アイチコーポレーションも豊田自動織機も上場企業であるため、親子上場となっている。

この状態は上場企業であったアイチコーポレーション豊田自動織機が子会社化した2003年から続いている。アイチコーポレーションの出自は愛知県名古屋市での愛知車輛の設立であるが、子会社化後の2004年に本店を埼玉県に移している。

親会社と子会社、関連会社とは

「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。

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