味の素とJ-オイルミルズ、クノールの関係と違い

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味の素は調味料の最大手である。ここでは、味の素とJ-オイルミルズ、クノール食品を引き継いだ味の素食品の関係と違いを見ていく(2022年3月時点)。

味の素とJ-オイルミルズ、味の素食品の資本関係

味の素とJ-オイルミルズ、味の素食品の資本関係を示す(数字が議決権の割合)。

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「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。

味の素はグループとして、次の4つのセグメントで事業を展開する。このうち、J-オイルミルズはセグメント「その他」、味の素食品はセグメント「調味料・食品」に属する。

・調味料・食品
・冷凍食品
・ヘルスケア等
・その他

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味の素とJ-オイルミルズ

味の素とJ-オイルミルズは、味の素がその他の関係会社、J-オイルミルズが関連会社という関係である。両社とも東証プライム市場に上場する。J-オイルミルズは味の素グループのセグメント「その他」に属し、製品区分は「油脂」である。

J-オイルミルズは2002年、ホーネンコーポレーションと味の素製油の経営統合により「豊年味の素製油」として設立された。2003年、豊年味の素製油は吉原製油を子会社とし、社名をJ-オイルミルズに変更、現在に至る。

【 2002年 】
ホーネンC:豊年味の素製油の子会社となる
味の素製油:豊年味の素製油の子会社となる
(※ホーネンC:ホーネンコーポレーション)

【 2003年 】
豊年味の素製油:吉原製油を子会社とする
豊年味の素製油:社名をJ-オイルミルズに変更

【 2004年 】
ホーネンC:J-オイルミルズに吸収
味の素製油:J-オイルミルズに吸収
吉原製油:J-オイルミルズに吸収

J-オイルミルズの基となった3社は全て吸収されたため、現存しない。

味の素と味の素食品

味の素と味の素食品は、味の素が親会社、味の素食品が子会社という関係である。味の素食品は味の素グループのセグメント「調味料・食品」に属し、製品区分は「調味料」「栄養・加工食品」である。

味の素食品は1963年、味の素と米国コーンプロダクツの合弁会社クノール食品として設立された。1987年、味の素はクノール食品を子会社とする。2019年、川崎・東海事業所の一部と味の素パッケージングの生産体制をクノール食品に集約。社名を味の素食品に変更し、現在に至る。

商品名としての「クノール」は現在でも使用され、「クノール カップスープ」「クノール スープDELI」などを商品として展開する。

親会社と子会社、関連会社とは

「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。

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