日清食品と明星食品、湖池屋、ぼんちの関係と違い

日清食品ホールディングス(HD)は即席めんを主力とし、カップめんで最大手、袋めんでも最大手級の食品メーカーである。ここでは、日清食品グループの主力企業を見ていく(2021年3月時点)。また、日清製粉、日清オイリオについても後述する。

日清食品と明星食品、湖池屋、ぼんちの資本関係

下の図に、日清食品と明星食品、湖池屋、ぼんちの資本関係を示す(数字は議決権の所有割合)。

nisshinFoodsGroupRelations

「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。似た言葉に「関連会社」があるが、「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。

日清食品と日清食品HD

日清食品はカップヌードル、どん兵衛、チキンラーメン、UFOなどをラインナップする、即席めん市場を代表する企業である。

日清食品と日清食品ホールディングスは、日清食品が子会社、日清食品HDが親会社という関係である。日清食品は日清食品グループの中核企業であり、日清食品グループの売上高に占める日清食品セグメントの割合は40%程度となっている。

【 2020年度 売上高 】
日清食品HD:5,061億円
日清食品:2,056億円(41%)

日清食品は2008年、商号を日清食品ホールディングスと改め持株会社制に移行した。現在の日清食品は日清食品HDを分割し、新たに設立された会社である。

【 2008年 持株会社制へ移行 】
日清食品 → 日清食品HD(社名変更)
(新設子会社)→ 日清食品

明星食品と日清食品HD

明星食品は一平ちゃん、ぶぶか油そばなどをラインナップする、即席めん大手の一角である。明星食品と日清食品HDは、明星食品が子会社、日清食品HDが親会社という関係である。

日清食品による明星食品の買収

日清食品(現 日清食品HD)は2006年、明星食品を買収し日清食品グループの傘下に収めた。当時の日清食品の売上は3,000億円の規模、明星食品は700億円の規模である。

現在の日清食品グループの売上高に占める明星食品セグメントの割合は7%程度となっている。

【 2020年度 売上高 】
日清食品HD:5,061億円
明星食品:376億円(7.4%)

また日清食品、明星食品ともに、即席めんを主力とする食品メーカーである。買収前の即席めん市場において、両社のシェアは次のようになっていた(2005年、公取委による調査)。

【 カップめん 】
日清食品:シェア国内1位(50%)
明星食品:シェア国内4位(10%)
【 袋めん 】
日清食品:シェア国内2位(25%)
明星食品:シェア国内4位(10%)

いずれの市場においてもシェア上位の大手である両社の経営統合により、日清食品はカップ麺において不動の地位を確立し、袋めんにおいても一層の競争力を獲得した。

湖池屋と日清食品HD

湖池屋はドンタコス、カラムーチョ、スコーンなどスナック菓子を主力とする中堅製菓である。

湖池屋と日清食品HDは、湖池屋が子会社、日清食品HDが親会社という関係である。また湖池屋は上場会社であるため、親子上場となっている。湖池屋の売上高は400億円の規模で推移しており、日清食品HDの売上高の10%弱を占める。

日清食品による湖池屋の買収

日清食品HDは2020年、すでに関連会社としていた湖池屋の株式を追加取得し、連結子会社化した。日清食品HDと湖池屋の資本関係は、2011年の資本業務提携の締結により、湖池屋の株式を取得したことから始まっている。

基本的に議決権の50%を超える割合で所有することで子会社とするが、日清食品HDが所有する湖池屋の議決権は45.1%である。これについて日清食品HDは「実質的に支配しているため」子会社として扱うとしている。

ぼんちと日清食品HD

ぼんちはあられ、せんべいを主力とし、ぼんち揚げで知られる中堅製菓である。

ぼんちと日清食品HDは、ぼんちが子会社、日清食品HDが親会社という関係である。日清食品HDは2016年、すでに関連会社としていたぼんちの株式を追加取得し、連結子会社とした。

日清食品HDとぼんちの資本関係は、2014年の資本業務提携の締結から始まっている。資本業務提携の締結時点、買収時点でのぼんちの売上高は100億円程度であった。

日清製粉、日清オイリオと日清食品HD

製粉を主力とする日清製粉グループ本社と、製油を主力とする日清オイリオグループは、共に日清食品HDとは無関係である。いずれも食品に関連する事業を営むが、3社の間に特段の関係はない。

親会社と子会社、関連会社とは

「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。湖池屋の例がそれである。

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