三井住友建設と三井住建道路、三井住友建設鉄構エンジニアリングの関係

三井住友建設は、前田建設工業や熊谷組と並ぶ準大手(中堅)ゼネコンである。スーパーゼネコンと呼ばれる大林組、鹿島など5社の売上高が1~2兆円なのに対し、三井住友建設は売上高5,000億円の規模である。

ここでは三井住友建設グループの主要な会社の関係を見ていく(2021年3月時点)。資本関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。

三井住友建設_資本関係

「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。

三井住友建設

上の図で、三井住友建設、三井住建道路、三井住友建設鉄構エンジニアリングが三井住友建設グループの企業である。

三井住友建設グループにおいて、三井住友建設、三井住建道路が上場会社となっている。三井住友建設は三井住友建設グループの中核企業であり、社名が示す通り三井建設と住友建設が合併して2003年に発足した。

三井住建道路

三井住建道路は道路舗装の中堅である。道路舗装最大手のNIPPOの売上高が4,000億円の規模に対して、三井住建道路の売上高は300億円の規模である。また、有利子負債を持たないことを特徴とする。

三井住建道路と三井住友建設は、三井住建道路が子会社、三井住友建設が親会社という関係である。両社とも上場会社であるため、親子上場となっている。

三井住建道路は、親会社の合併と同じ2003年、三井道路と住建道路が合併し発足した企業である。また、親子いずれの合併時においても三井側が存続会社となっている。

三井住友建設鉄構エンジニアリング

三井住友建設鉄構エンジニアリングと三井住友建設は、三井住友建設鉄構エンジニアリングが子会社、三井住友建設が親会社という関係である。同時に、三井住友建設鉄構エンジニアリングと三井E&Sホールディングスは、三井住友建設鉄構エンジニアリングが関連会社、三井E&Sホールディングスがその他の関係会社という関係である。

三井E&Sホールディングスは、経営再建中の総合重機メーカーである。2018年3月期より、営業赤字が続いている。三井造船が2018年に純粋持株会社となり、社名を変更した。

三井住友建設鉄構エンジニアリングは2020年までの三井E&S鉄構エンジニアリングである。当時の親会社である三井E&Sホールディングスが経営再建を図る中で、70%の株式を三井住友建設に売却した。

同時期に売却されたグループ会社として、JFEエンジニアリングへの三井E&Sプラントエンジニアリングの売却が2020年、三井E&S環境エンジニアリングの売却が2021年。三菱重工への三井E&S造船の艦艇事業の売却と、常石造船への三井E&S造船株式の49%売却が2021年であった。

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最後に「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。
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