ポーラとオルビス、ポーラ化成の関係と違い

※この記事は内容に広告・プロモーションを含みます。

ポーラとオルビス、ポーラ化成工業は、いずれもポーラ・オルビスホールディングス(HD)傘下で化粧品の販売を行う企業である。ここではポーラとオルビス、ポーラ化成工業について見ていく(2021年12月時点)。

ポーラとオルビス、ポーラ化成工業の資本関係

ポーラ・オルビスHDと系列のポーラ、オルビス、ポーラ化成工業の資本関係を図に示す(数字が議決権の割合)。

pola-orbis-relations

「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である(詳細は文末)。図の通り、ポーラとオルビス、ポーラ化成工業は、ポーラ・オルビスHDの子会社である。誤解が散見されるが、上記の通りポーラとオルビスは同じ会社ではない

ポーラ・オルビスグループは次の3つのセグメントで事業を展開する。ポーラとオルビス、ポーラ化成工業はいずれも、ビューティケア事業に属する

・ビューティケア事業
・不動産事業
・その他

3社には次のような取引関係がある。ポーラ化成工業が化粧品メーカーとしての機能を持ち、ポーラとオルビスが化粧品販売会社の機能を持つ。次の項目より詳細を見ていく。

pola-orbis-supply-chain

グループにおけるポーラの機能

ポーラは1946年、ポーラ化成工業の販売部門が独立し、ポーラ商事として設立された。1948年に社名をポーラ化粧品本舗と変更、2007年にポーラと社名を変更し、現在に至る。

ポーラはポーラ・オルビスグループのビューティケア事業において、化粧品及びファッション品の販売などを担当する。

ポーラの化粧品販売は、委託販売先の販売パートナーによるカウンセリング販売を特徴とする。販売パートナーはポーラとは独立した個人事業主である。

委託販売は、全国で3,227のショップと32,922人のビューティーディレクターによって行われている(2021年12月時点)。委託販売の他、近年では百貨店への出店など、店舗販売にも注力をしている。

グループにおけるオルビスの機能

オルビスは1984年に設立された。1987年より、通信販売事業を首都圏で展開、翌年には全国へ拡大する。1999年よりインターネット販売を本格展開した。

オルビスはポーラと同じく、ポーラ・オルビスグループのビューティケア事業において、化粧品及びファッション品の販売などを担当する。

オルビスの化粧品販売は、ポーラとは大きく異なる。オルビスはインターネットやSNS、カタログなどを用いた通信販売により、化粧品販売チャネルの拡大に成功した。通信販売の他、駅ビルへの出店など、店舗販売も同時に手掛けている。

化粧品の販売機能を持った会社としてポーラとオルビスの他、次の子会社が挙げられる。

・ACRO(アクロ)
・DECENCIA(ディセンシア)
・ジュリーク・ジャパン
・トリコ
・ENBAN(エンバン) など

ACROはTHREE、Amplitude、ITRIM、FIVEISM × THREEの4ブランドを運営、DECENCIAはインターネット販売を中心に展開する。トリコはFUJIMIブランドを展開する。

グループにおけるポーラ化成工業の機能

1929年、鈴木忍が静岡県にて創業。ポーラ化成工業は1940年、個人事業を株式会社化しポーラ化粧品本舗として設立された。今回の3社の中では最も歴史が古い。1943年、ポーラ化成工業と社名を変更する。

ポーラ化成工業はポーラ・オルビスグループのビューティケア事業において、化粧品の研究・製造・販売などを担当する。

主に「POLA」「ORBIS」「DECENCIA」ブランドの化粧品製造を担っている。またOEMメーカーとして、他社製品の開発や製造も行う。

親会社と子会社、関連会社とは

「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。

【 関連記事 】
コーセーとコスメポート、アルビオンの関係と違い
花王とカネボウ、クラシエ、ニベア花王の関係と違い
資生堂とIPSA、資生堂ジャパン、資生堂パーラーの関係と違い

タイトルとURLをコピーしました