リコーとリコージャパン、ペンタックスの関係と違い

リコーは複合機などの事務機器において国内最大手級のメーカーである。2021年より社内カンパニー制を導入し、新たに定義された次の5つのセグメントで、事業を展開している。

・デジタルサービス
・デジタルプロダクツ
・グラフィックコミュニケーションズ
・インダストリアルソリューションズ
・その他

ここでは、リコーとリコージャパン、PENTAXやGRを展開するリコーイメージングの関係と違いについて見ていく(2022年3月時点)。

リコーとリコージャパン、リコーイメージングの資本関係

下の図にリコーとリコージャパン、リコーイメージングの資本関係を示す(数字は議決権の所有割合)。

Ricoh-group-relations

「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である(詳細は文末)。

※関連記事:リコーの子会社と関連会社 一覧

リコージャパンとリコー

リコージャパンとリコーは、リコージャパンが子会社、リコーが親会社という関係である。リコージャパンはリコーの5つのセグメントのうち、次の3セグメントにおいて国内の販売・サービス・サポートを担当する。

・デジタルサービス
・デジタルプロダクツ
・グラフィックコミュニケーションズ

リコーはリコージャパンと同様に、RICOH USA、RICOH CANADA、RICOH UK など、各国や地域ごとに販売・サービス・サポートを担う子会社を抱える。その中でもリコージャパンとRICOH USA の売上高は特に大きい。

リコーとリコージャパン、RICOH USA の売上高とリコーの売上高に占める割合は次の通り。なお、RICOH USA の純資産額は△656億円であり、債務超過となっている。

【 2022年 3月期 売上高と割合 】
リコー:1兆7,586億円
リコージャパン:6,041億円(34.4%)
RICOH USA:3,465億円(19.7%)

リコーイメージングとリコー

リコーイメージングは、リコーの5つのセグメントの「その他」に属するデジタルカメラ事業を担っている。リコーイメージングとリコーは、リコーイメージングが子会社、リコーが親会社という関係である。

ペンタックス買収の経緯

2007年、ペンタックスは精密機器メーカーであるHOYAに買収され、子会社となる。翌年、ペンタックスはHOYAに吸収合併された。

2011年、HOYAの事業部門の1つとなっていたPENTAXイメージング・システム事業をリコーが買収・子会社化し、ペンタックスリコーイメージングとなった。その後、リコーグループ内でカメラ事業の再編が行われる。2013年に社名をリコーイメージングと変更し現在に至る。

【 ペンタックスがリコーに買収された経緯 】
2007年:HOYA、ペンタックスを買収
2008年:HOYA、ペンタックスを吸収合併
2011年:リコー、HOYAよりPENTAXイメージング・システム事業を譲受
2013年:リコーイメージングと社名を変更

HOYAは売却したPENTAXイメージング・システム事業以外の内視鏡などの事業は現在でも保有している。そのためPENTAXブランドを用いた事業は、HOYAとリコーの2社により展開されている。

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子会社と親会社、関連会社

「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。

資本関係説明

基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。

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