日揮と日揮グローバルの違いと売上高 推移【大手エンジニアリング】

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日揮ホールディングス(HD)と日揮、日揮グローバルについて見ていく(2022年3月時点)。

日揮HDと日揮、日揮グローバルの資本関係

2019年、日揮は持株会社体制に移行し、商号を日揮ホールディングス(日揮HD)に変更した。同時に日揮プラントイノベーションの商号を日揮と変更し国内EPC事業を、日揮グローバルを新設し海外EPC事業をそれぞれ継承させた。

【 2019年~ 新グループ経営体制 】
日揮(国内外EPC事業) → 日揮HD(持株会社)
日揮プラントイノベーション → 日揮(国内EPC)
新設:日揮グローバル(海外EPC)

JGC-reorganization

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日揮グループの事業

日揮グループは下記の3つの事業を抱える。EPC事業を営む日揮および日揮グローバルは「総合エンジニアリング事業」に属し、さらにその中の「設計・調達・建設分野」に属する。

【 日揮グループの3事業 】
・総合エンジニアリング事業
・機能材製造事業
・その他事業
【 総合エンジニアリング事業 】
・設計・調達・建設 分野
・検査・保守 分野
・プロセスライセンシング 分野

総合エンジニアリング事業には他に、青森日揮プランテック(子会社)や米国ユニバーサルオイルとの合弁である日揮ユニバーサル(関連会社)などが属する。青森日揮プランテックは検査・保守分野、日揮ユニバーサルはプロセスライセンシング分野に属する。

また機能材製造事業には、日揮触媒化成(子会社)や日本ファインセラミックス(子会社)が属する。その他事業には、日揮ビジネスサービス(子会社)や水ing(関連会社)が属する。

日揮と日揮グローバルの売上高 推移

国内EPC事業を継承した日揮と、海外EPC事業を継承した日揮グローバルの、新制・日揮グループでの立ち位置を売上高推移から見ていく。現在の体制が成立した2019年以降の日揮HD、日揮、日揮グローバルの売上高を下の表に示す。

売上高 [ 億円 ] 2020年3月 2021年3月 2022年3月
日揮HD 4,808 4,340 4,284
日揮 1,108 1,425 1,045
日揮グローバル 1,104 2,140 2,534

現在の体制となったのは2019年10月以降のため、2020年3月期の日揮と日揮グローバルの売上高は実力よりも小さい値となっている。年間を通して現在の体制で売上高を計上したのは2021年3月期以降である。

これをグラフに表すと次のようになる。日揮と日揮グローバル以外の事業の売上を「その他」として下のグラフに示す。
(売上高)その他 = 日揮HD – 日揮 – 日揮グローバル

JGC-revenue-graph

日揮グループの今後

日揮HDは2025年度の財務目標として売上高8,000億円を掲げている。これは2021年3月期の売上高4,339億円から84%増の数字である。このうちEPC事業、非EPC事業でそれぞれ下記の目標としている。

【 EPC事業 】
3,377億円 → 6,500億円(92%増)
【 非EPC事業 】
962億円 → 1,500億円(56%増)

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