三菱マテリアルって何の会社? どんな会社? 事業内容と将来性【企業研究】

※この記事は内容に広告・プロモーションを含みます。

三菱マテリアルの事業について見ていく(2022年3月時点)。

三菱マテリアルの沿革

三菱マテリアルの創業は古く、150年前にさかのぼる。1871年、九十九商会が紀州新宮藩の炭鉱を租借し、鉱業事業に着手したことから始まった。

1873年、三菱商会が吉岡鉱山を買収する(その後、三菱合資会社設立)。1917年に鉱業研究所(後の中央研究所、現イノベーションセンター)を設置。

1918年、三菱合資会社より鉱山関係の資産を継承した三菱鉱業が設立され、1949年に東証に上場した。1973年、三菱鉱業と三菱セメント、豊国セメントが合併し、商号を三菱鉱業セメントとする。

1990年に三菱鉱業セメントと三菱金属が合併、商号を三菱マテリアルとし、現在に至る。現社長は三菱鉱業セメントの出身である。『住友電工と三菱マテリアル、古河電工などの社長、出身大学(学歴)と経歴

上場会社としての三菱マテリアルと業種

三菱マテリアルは東証プライム市場に上場し、業種は「製造業」の「非鉄金属」に分類される。「非鉄金属」には三菱マテリアルの他、次の上場会社が名を連ねる。

・住友電気工業
・住友金属鉱山
・古河電気工業
・DOWA HD
・UACJ
・フジクラ
・三井金属鉱業
・日本軽金属HD など

三菱マテリアルの業績と従業員の給与水準

三菱マテリアルの売上高は直近10年、1兆円から2兆円を超えない規模で安定して推移する。利益についても営業利益は数百億円の規模で安定して推移している。つまり売上高、営業利益ともに成長は見られない。

【 2022年 3月期 】
売上収益:1兆8,118億円
営業利益:527億円
営業利益率:2.9%

海外売上比率は49.7%で、売上の半分は海外である。国内売上の50.3%に、アジアが35.0%、米国が9.2%と続く。

従業員の給与水準は次の通り。

従業員数:6,208人
平均年齢:42.0歳
平均年間給与:666万円

三菱マテリアルの将来性

ここでは成長性分析を通じて、三菱マテリアルの将来性を占う。成長性分析では、売上高成長率と純利益増加率、総資産成長率、従業員増加率を用いる。

◆ 過去5年の売上高の推移は次の通り。売上高成長率は13.3%であった。

[ 億円 ] 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
売上高 15,995 16,630 15,161 14,851 18,118

◆ 過去5年の純利益の推移は次の通り。純利益増加率は30.1%であった。

[ 億円 ] 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
純利益 346 13 △529 244 450

◆ 過去5年の総資産の推移は次の通り。総資産成長率は5.7%であった。

[ 億円 ] 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
総資産 20,111 19,383 19,041 20,355 21,250

◆ 過去5年の従業員数の推移は次の通り。従業員増加率は-12%であった。

[ 人 ] 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
従業員数 26,959 28,426 28,601 27,162 23,711

三菱マテリアルは4つの指標のうち3つの指標でプラス成長を示している。

三菱マテリアルの事業セグメント

三菱マテリアルはグループとして、次に示す6つのセグメントで事業を展開する。三菱マテリアルグループは、三菱マテリアルと子会社141社、関連会社37社で構成される。

・高機能製品
・加工事業
・金属事業
・セメント事業
・環境・エネルギー事業
・その他の事業

※セメント事業に関しては2022年4月にUBE三菱セメントに事業継承している。

2022年3月期におけるセグメント別の売上高は次の通り。( )内は連結売上高に占める各セグメントの割合。三菱マテリアルの売上の半分を金属事業が占めている。また、金属事業と高機能製品の2事業で売上の8割を占めるに至る。

・高機能製品:4,859億円(26.8%)
・加工事業:1,326億円(7.3%)
・金属事業:9,972億円(55.0%)
・セメント事業:2,098億円(11.6%)
・環境・エネルギー:179億円(1.0%)
・その他の事業:2,536億円(14.0%)

なお調整分を含むため、売上の合計は連結売上高と一致せず、割合の合計は100%とならない。各セグメントの事業内容は次の通り。

※関連記事:三菱マテリアルの子会社と関連会社 一覧

高機能製品

銅加工品、電子材料を主要な製品とする。その他、機能材料・電子デバイス・化成品・多結晶シリコンなどの製造・販売を手掛ける。

三菱マテリアルの他、子会社の三菱マテリアル電子化成や三菱電線工業などがこのセグメントに属する。

加工事業

超硬製品を主要な製品とする。三菱マテリアルの他、子会社のMOLDINOや日本新金属などがこのセグメントに属する。

金属事業

非鉄金属精錬(銅、金、銀、パラジウム、硫酸など)を主要な製品とする。三菱マテリアルがこれらの製品を扱う他、子会社のインドネシア・カパー・スメルティングや小名浜精錬などがこのセグメントに属し、精錬業を営んでいる。

セメント事業

セメント、骨材、生コンクリート、コンクリート製品を主要な製品とする。

環境・エネルギー事業

エネルギー、環境リサイクルを主要な製品とする。三菱マテリアルや関連会社の湯沢地熱が地熱・水力発電を営む他、家電リサイクルやバイオマスなどの環境リサイクル事業を営む。

その他の事業

三菱マテリアルや三菱マテリアルテクノが土木・建設などのエンジニアリングを手掛ける。その他、三菱マテリアルトレーディングがグループ会社へ資材の提供、購買の代行、商品の販売を手掛けている。

【 関連記事 】
三菱ケミカルと三菱ガス化学、三菱マテリアルの違いと関係

タイトルとURLをコピーしました