富士電機は重電大手の一角、日本ガイシはセラミック技術を主力とする大手メーカーである。ここでは現在の富士電機、日本ガイシとメタウォーターの関係を見ていく(2021年3月時点)。
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富士電機、日本ガイシとメタウォーターの資本関係
富士電機、日本ガイシとメタウォーターの資本関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。
「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である。「関連会社」とは「その他の関係会社」が重要な影響を与えることができる子会社以外の会社である(詳細は文末)。
富士電機、日本ガイシともにメタウォーターの議決権を24.4%所有する。富士電機とメタウォーターの関係、日本ガイシとメタウォーターの関係は、いずれも「その他の関係会社」と「関連会社」の関係である。
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合弁事業としてのメタウォーター
富士電機と日本ガイシは子会社として「富士電機水環境システムズ」と「NGK水環境システムズ」をそれぞれ設立。これら子会社に水環境事業を承継した。2008年、両子会社の合併によりメタウォーターは発足した。
この時点での両社の議決権の所有割合は50%:50%であった。
また合併の際、合併比率は富士電機水環境システムズとNGK水環境システムズで1:1と、名実ともに対等合併を果たしている。その後、2014年にメタウォーターは東証一部に上場し現在に至る。
メタウォーターは、ウォーターネクスト横浜、テクノクリーン北総、メタウォーターサービスなどを子会社として抱える。メタウォーターの連結売上高に占めるメタウォーターサービスの売上高は10%を超えている。
メタウォーター:1334億円
メタウォーターサービス:157億円
親会社と子会社、関連会社とは
「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。
基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。