ICとLSIの違い

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ICまたはLSIとは、コンデンサやトランジスタなどを1つの半導体の表面にまとめた(集積した)電子部品の事をいう。ICは集積回路、LSIは大規模集積回路と訳される。

ICとLSIの違い

LSIは、ICに含まれる。ICは集積回路の総称であり、ICの中で大規模なものをLSIと呼ぶ。ICの分類は下記の通り。

SSI 小規模集積回路
MSI 中規模集積回路
LSI 大規模集積回路
VLSI 超大規模集積回路
ULSI 超々大規模集積回路

上記の規模は、1つのICに集約される素子数で分類されている。

ムーアの法則によると、「半導体の集積密度は18ヶ月~24ヶ月で2倍」になる。ムーアの法則とは、インテルの創業者であるムーアが唱えた将来技術の予測である。近年までの半導体は概ねこの法則に従って技術が進歩してきた。

近年でのICとLSIの区別

上述のように、早いペースで進歩を続ける技術に対して、大規模→超大規模→超々大規模という名称で表現し続けることが困難になった。そのため現在では大規模以上の集積回路を総称してLSIと呼ぶことが多い。また集積回路を総称してICまたはLSIと呼び、区別を付けないことも多くある。

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