大和ハウスと大和リース、大和地所の違いと関係について見ていく(2022年3月時点)。大和ハウスの正式名称は大和ハウス工業という。ダイワハウスとカタカナで表記する場合もある。
大和ハウスと大和リース、大和リビングの資本関係
大和ハウスと大和リース、大和リビングの資本関係を示す(数字は議決権の所有割合)。
「子会社」とは「親会社」が経営を支配している会社である(詳細は文末)。
大和ハウスはグループとして、次の7つのセグメントで事業を展開する。大和リースは「商業施設事業」「事業施設事業」、大和リビングは「賃貸住宅事業」に属する。
・賃貸住宅事業
・マンション事業
・住宅ストック事業
・商業施設事業
・事業施設事業
・その他事業
「その他事業」にはロイヤルホームセンターやスポーツクラブNASなどが属する。
大和ハウスと無関係の会社
大和地所レジデンスなどを傘下に持つ大和地所は大和ハウスと資本関係はなく、無関係な会社である。同様に大和証券も大和ハウスと無関係である。
全国にある大和ハウジングやダイワハウジング、大和建設という社名を持つ会社も大和ハウスとは無関係の会社である。
【 詳細記事 】
大和ハウスの子会社と関連会社 一覧
大和ハウスと大和リース
大和ハウスと大和リースは、大和ハウスが親会社、大和リースが子会社という関係である。大和リースは2つのセグメント「商業施設事業」「事業施設事業」に属する。
◆ 商業施設事業
商業施設の開発・建築、管理・運営を手掛けている。
◆ 事業施設事業
物流・製造施設、医療介護施設等の開発・建設及び仮設建物の建築・管理・運営を手掛けている。
大和リースは1959年、大和ハウスにより大和工商として設立された。1969年に大和工商リースに社名を変更している。1977年に大証二部、1981年には東証一部に上場を果たした。
2004年、大和ハウスによる株式の追加取得により子会社となる。2006年には完全子会社化された(上場廃止)。2007年に社名を大和リースと変更し、現在に至る。
大和ハウスと大和リビング
大和ハウスと大和リビングは、大和ハウスが親会社、大和リビングが子会社という関係である。大和リビングはセグメント「賃貸住宅事業」に属する。
◆ 賃貸住宅事業
賃貸住宅の開発・建築、管理・運営及び仲介を手掛けている。
大和リビングは1989年、大和ハウスにより設立された。2012年には大和ハウスにより大和リビングマネジメントが設立され、大和リビングと親子関係となる。
子会社:大和リビング
2022年、大和リビングは親会社である大和リビングマネジメントを吸収合併し、現在に至る。
親会社と子会社、関連会社とは
「親会社」「子会社」もしくは「その他の関係会社」「関連会社」の関係を下の図に示す(数字は議決権の所有割合)。これらを全てまとめて「関係会社」と呼ぶ。
基本的に、図に示す議決権の所有割合によって関係が決まることが多い。ただし、その会社の重要性や具体的な関係などを考慮する場合もあり、常に議決権の所有割合によって決まる訳ではない。
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