こんにちは、同業他社へ転職した経験者です。ここでは同業他社への転職理由と、転職活動で必要な志望動機・面接についてお伝えします。同業の最大手や外資系に転職を考えている方に向けた記事です。
簡単に自己紹介をすると、私はこんなサラリーマンです。
・メーカーでエンジニア
・29歳の時、業界4位 → 最大手へ転職
※関連記事:同業他社への転職 ~経験者が全てを語る~
同業他社へ転職した理由(ホンネ)
私が同業他社へ転職した理由は次の2点です。
・自分の将来性
どちらも将来の収入の話です。今の収入に不満はありませんでした。しかし伸び悩む会社の業績(会社の将来性)、この会社で働き続けた場合の自分の将来性を考えると不安を感じていました。
これが30歳を目前にして業界最大手へ転職した一番の理由です。その他にも次のような小さな理由がありました。
・有名な会社の方が良い
・給料は少しでも高いほうが良い
・都会に住みたい
同業退社への志望動機
志望動機を「今の会社では将来が不安だから」と言うわけにはいきません。私は次のあらすじで志望動機を考えました。
・なぜ今の会社(業界4位)ではダメなのか
・なぜ御社(最大手)を選んだのか
具体的に私は次のような志望動機を作りました。新卒の時のように志望動機を書いて提出するということはなく、面接の際にこの志望動機を口頭で披露しました。例文としてお使いください。
・私はソフトウェアで製品の機能を高度化したいと思っている。それがこの業界で先頭を走るために不可欠と考えている。私はそういった製品を生み出すエンジニアになりたい。
・しかし当社(業界4位)にはそのための環境が無く、自己実現できない。なので別の環境を探す必要があった。
・ソフトウェアを使った製品の高度化は御社(最大手)が最も進んでいる。私と御社(最大手)の方向性は一致している。その環境で私は自分を高められる。
同業他社への転職活動のメリットとして、応募先の会社をよく理解できているというのがあります。私はライバルの視点から同業他社の良さを見て、志望動機を作りました。
応募先の同業他社の方も当社(業界4位)のことをよく知っているので、嘘をつくのはリスクがあります。あくまで正直ベースが基本です。
※関連記事:同業他社は転職しやすい? 難しい?【経験者が語る】
同業他社で受ける面接
私は応募先の同業他社で2回の面接(1時間程度)を受けました。2回とも「部長以上、執行役員以下」という役職の方で、1回目は応募した部署の責任者、2回目は人事の責任者が面接官でした。
2回とも上述の志望動機を口頭で語った後、次のような受け答えがありました。学生時代の就活でよくある自己PRは特に行いませんでした。
・私の業務内容について紹介
・応募先の業務内容について質疑
・業界内のトピックについて意見交換
特に業務内容については同じ製品に携わる者同士、濃いコミュニケーションとなりました。異業種への転職と比べると、かなり踏み込んだ話になったのではないかと思います。
私の場合、面接の時間は1次・2次とも1時間程度でした。この短時間で採用・不採用を見極めてもらう必要があります。
いきなり面接で深い話ができるのは、同業他社への転職活動のメリットだと思います。一方で、応募者が採用基準に達していない場合、面接官から採用に値しないと簡単に見抜かれることになります。