ランドログ、FIELD system、CRESNECT 日本発IoTプラットフォーム

製造業でのIoT活用が叫ばれて久しい。各社のIoTサービスはすでに自社製品の枠を越え、オープンプラットフォーム化することで、より広範囲でのサービスの提供を目指している。

ここでは、その代表例としてコマツのLANDLOG(ランドログ)、ファナックのFIELD system(フィールドシステム)、そしてダイキンのCRESNECT(クレスネクト)を挙げる。

LANDLOG(ランドログ)

コマツ(小松製作所)は建設機械を製造・販売する日本のメーカーである。コマツのIoTサービスとしてはKOMTRAXがあまりに有名である。

KOMTRAXは2001年より、コマツの自社製品である建設機械に標準で装備され、稼働データの収集やGPSによる監視を行っている。コマツは自社製品の枠を超え、建設現場全体へIoTサービスを広げるべく、2017年からIoTプラットフォームであるLANDLOGの展開を始めた。

当初LANDLOGはコマツの他、NTTドコモ、SAPジャパン、オプティムが共同出資である株式会社ランドログが提供するサービスであったが、後にコマツ、NTTドコモ、ソニーセミコンダクタソリューションズ、野村総合研究所が出資する株式会社EARTHBRAIN(株式会社ランドログより社名変更)が提供するサービスとなっている。

LANDLOGはオープンプラットフォームである。APIを通じてパートナーと呼ばれる第3者がLANDLOGからデータを取得し、そのデータを活用するアプリをプラットフォームであるLANDLOG上に開発・実装する。これにより、コマツ1社で全ての開発を行うより早く、そして幅広いサービスを提供できるプラットフォームとすることが出来る。

LANDLOGのパートナーには、タダノや酒井重工といったコマツの同業から、大成建設や大豊建設といった建設業、さらには三井物産や東京海上日動などの異業種も名を連ねている。

FIELD system(フィールドシステム)

ファナックはNC装置や産業用ロボットを製造・販売する日本のメーカーである。ファナックのIoTサービスとしては2015年より展開するZDT(ゼロタウンタイム)がある。

ZDTは自社製品であるロボットをネットワークに接続し、データ収集からデータ解析、故障予知まで行う。ファナックは自社製品のみでなく、製造現場にあるあらゆるロボットやCNCを他社製品も含めて接続するFIELD systemの展開を2017年に始めた。

FIELD systemはファナックの他に、シスコシステムズ、ロックウェル・オートメーション、Preferred Networksがハードウェアを含むプラットフォームなどの開発、日本電信電話、NTTコミュニケーションズ、NTTデータがサービス基盤やアプリなどの開発に参画している。

FIELD systemも前述のLANDLOGと同様にオープンプラットフォームであり、同様の特徴を持つ。FIELD systemのパートナー会員には、牧野フライス製作所や近藤製作所など同業の他に、ソフトバンク、NECなどが名を連ねている。

なおFIELD systemは、FANUC Intelligent Edge Link & Drive system の略とされている。

CRESNECT(クレスネクト)

ダイキン(ダイキン工業)はエアコンを製造・販売する日本のメーカーである。ダイキンのIoTサービスの歴史は古く、1993年から展開するエアネットサービスシステムがそれである。

エアネットサービスシステムは前述のKOMTRAXやZDTと同様にエアコンの運転データを収集し、消費電力などの稼働状況を見える化や故障予知を行っている。2019年、東京・丸の内において会員型コワーキングスペース「point 0 marunouchi」が開設された。これはCRESNECTプロジェクトの第1弾である。

CRESNECTは未来のオフィス空間づくりを目指すプロジェクトで、ダイキンの他、オカムラ、ソフトバンク、東京海上日動、三井物産などの企業が参画している。「point 0 marunouchi」ではこれらの企業が保有する技術やデータを持ち寄り、健康で快適に働けるオフィス空間づくりに向けた実証を行っている。

なおCRESNECTは、creation、space、connect より名づけられた造語とされている。

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