竹内製作所、コベルコ建機の米国工場を買収

2022年2月、建設機械メーカーの竹内製作所が同業のコベルコ建機(神戸製鋼所の完全子会社)より米国工場を約39億円で取得した。

竹内製作所の完全子会社であるTAKEUCHI MFG.(U.S.), LTD. がコベルコ建機の完全子会社であるKobelco Construction Machinery U.S.A. Inc. より土地、建物および付帯設備等を取得する。

工場を売却するコベルコ建機は、2016年より米国での油圧ショベル生産に進出していた。だが2021年に油圧ショベルに搭載する日野自動車製のエンジンが、米国の認証を取得できない問題が発生する。2021年5月からは米国工場の生産がストップしていた。代替エンジンを搭載した新モデルは、油圧ショベルは五日市工場、クローラクレーンは大久保工場での生産再開を進める。

竹内製作所は、買収する米国工場をクローラーローダの生産に用いる計画。クローラーローダは、長野県の本社工場で全数を生産している。米国工場がフル稼働となると生産能力は4割増加する見込み。竹内製作所は売上高のほぼ全てを欧米に依存することで知られるが、クローラーローダは9割が米国で販売されており、米国で生産することで地産地消を図る。

クローラーローダは米国で急速に市場が拡大している。農機大手のクボタによると、2025年には2015年比で約2倍の市場規模となる予測。クボタは中期経営計画で製品ラインナップの拡充とシェアの拡大を目指している。

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